注文住宅の間取りにはどんな種類がある?
注文住宅の間取りにおいて、「りんご型」「ぶどう型」といわれる2つのパターンがあるのをご存じでしょうか。こちらのネーミングは、家の間取りをフルーツに見立てて表現されています。ここからは、りんご型、ぶどう型の間取りについて詳しく解説していきましょう。
りんご型
りんご型の間取りとは、家全体がワンルームのようにひとつに繋がっている住まいのことです。リビングが住居の中心に配置されることから、「居間中心型」の間取りといわれています。廊下スペースをつくらず、キッチンやリビング、ダイニングをひとつに繋げて、仕切りや壁で空間を区切っています。ひとつの空間にさまざまなスペースが集まっていることから、実がギュッと詰まったりんごに見立てられているのです。
ぶどう型
ぶどう型の間取りとは、壁で空間を区切り、複数の部屋を廊下で繋げた住まいのこと。部屋を「実」とし、廊下を「枝」に例えており、一つの房に複数の実が枝分かれしているぶどうに見立てられた間取りです。リビングやダイニング、寝室など目的によって部屋が区切られており、廊下が家の中心に配置されていることから、「中廊下型」の間取りといわれています。
昔ながらの日本家屋でよく見られる間取りであり、リビングやダイニング、寝室など部屋の使用目的によって空間が区切られています。プライバシーが守られやすく、部屋ごとに温度調整がしやすいといったメリットがある一方、廊下との寒暖差が発生するといったデメリットも。
昔ながらの日本家屋でよく見られる間取りであり、リビングやダイニング、寝室など部屋の使用目的によって空間が区切られています。プライバシーが守られやすく、部屋ごとに温度調整がしやすいといったメリットがある一方、廊下との寒暖差が発生するといったデメリットも。
現在のトレンドはりんご型!そのメリットとは?
大きなリビングに、開放的な吹き抜け空間など、現在の家づくりはりんご型が主流です。コロナ禍でリモートワークや在宅ワークが増え、おうち時間や家族との繋がりを大切にしたいというニーズが増えたことも理由のひとつ。
現在の家づくりのトレンドともいえるりんご型の間取りには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここからは、りんご型の間取りならではのメリットをご紹介していきましょう。
現在の家づくりのトレンドともいえるりんご型の間取りには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここからは、りんご型の間取りならではのメリットをご紹介していきましょう。
居住空間が広くなる
りんご型の間取りには無駄な廊下がないため、同じ床面積でも居住空間が広く確保できます。リビングの天井を吹き抜けにすれば、さらに開放的で広々とした空間が広がるでしょう。りんご型の間取りは、限られた空間を最大限に活用できる住宅といえます。
家族とのコミュニケーションが取りやすい
りんご型の間取りは、キッチンやダイニング、リビングがひとつに繋がっているため、家族が同じ空間で過ごしやすくなります。また、料理や家事をしながらでも子どもとの会話やコミュニケーションが取りやすいといったメリットも。家族と同じ時間を多く共有できることは、りんご型の間取りの大きなメリットといえるでしょう。
空き部屋が発生しづらい
複数の部屋に分かれている間取りの場合、子どもの独立後や来客用の部屋などが、空き部屋として使われなくなってしまうケースがあります。りんご型の間取りであれば、来客用の部屋を普段は子どもが遊んだり勉強したりする空間として使用することができます。ライフスタイルに合わせて空間の使い道を変化させられるため、将来的に空き部屋が発生しにくい間取りといえます。
りんご型の間取りを設計する際の注意点とは?
いいとこ取りに見えるりんご型の間取りですが、デメリットはあるのでしょうか?ここからは、りんご型の間取りの注意点とともに、快適な住まい環境をつくるためのポイントを解説していきます。また、福岡市や糟屋郡で注文住宅を建てる際に、どのような家が適しているのかも合わせてご紹介していきます。
家事動線をイメージした間取りにする
家全体がひと繋がりになっているりんご型の間取りは、設計時に家事動線を考慮する必要があります。例えば、キッチンと洗面所が離れていると、朝食の準備や洗濯などが同時進行でスムーズに行えません。ここでポイントとなるのは、普段の生活パターンをイメージして間取りを考えること。子どもが朝ご飯を食べている間に洗濯物を干すのであれば、ランドリールームはキッチンの近くに配置したほうがいいでしょう。家族の行動パターンや毎日のルーティンを考慮した間取りにすることが大切です。
収納スペースを確保する
居住スペースを広く取りたいがために十分な収納を確保できずに後悔するケースがあります。その場合、物が溢れかえって部屋が雑然とした雰囲気になることも。間取りを決める際には、家族に必要な収納を予め確保し、収納スペースのサイズなども確認しておくことが大切です。
家電の配置を工夫する
りんご型の間取りは空間が壁で仕切られていないため、洗濯機の音やテレビの音といった生活音が気になってしまうことがあります。寝室や子どもの勉強スペース付近には音の大きな家電を配置しないなど、間取りを決める際には注意しましょう。
プライバシーを守る工夫をする
りんご型の間取りは、家族との距離が近くに感じられる分、プライバシーの確保が難しいといったデメリットがあります。お子さんの成長とともにパーソナルスペースの確保が必要になった場合は、棚やカーテンなどで仕切りをつくる、簡易的な壁をつくるなどして空間を個室化する工夫をしましょう。
りんご型の間取りで注意したい住宅性能とは?
住宅性能とは、断熱性や気密性、耐震性のことです。部屋ごとに温度調整ができないりんご型の間取りにとって、住宅性能は重視するべき大切なポイントです。空気の特性上、暖かい空気は天井付近に、冷気は足元に留まりやすくなります。隙間があれば外気が室内に入ってくるため、断熱・気密性を確保できていない住宅の場合、夏は暑く冬は寒いといった家になってしまうのです。
そこで重要になるのが住宅性能。高断熱高気密住宅であれば、家じゅうの室温が一定に保たれるため、年間を通して快適な温度で過ごせるでしょう。開放的な間取りを求めるのならば、高い住宅性能は欠かせない要素といえます。
そこで重要になるのが住宅性能。高断熱高気密住宅であれば、家じゅうの室温が一定に保たれるため、年間を通して快適な温度で過ごせるでしょう。開放的な間取りを求めるのならば、高い住宅性能は欠かせない要素といえます。
福岡市・糟屋郡で注文住宅を建てる際のポイントとは?
福岡県の気候は「日本海型気候」に属しており、冬場は寒気の影響で曇天が多くなる一方、梅雨時期は大雨に見舞われることがあります。2023年の観測地点・福岡のデータによると、一年で最も気温が高い8月の最高気温は37.3℃。最も気温が低い1月の最低気温は-2.5℃です。また、2005年に発生した西方沖地震では、福岡市が最大震度6弱、糟屋郡は最大震度5強を観測した地域。福岡市は、西方沖地震をもたらした警固断層帯が存在する土地のため、今後も地震が発生する可能性が否定できません。このことから、断熱性・気密性に優れ、耐震性の高い住宅にしておくと安心です。R+house福岡東では、高性能の断熱材や地震の揺れに強い構造と木材を採用し、地震の脅威に備えつつ年間を通して快適に暮らせる家づくりを行っております。
福岡市・糟屋郡は、断熱等性能等級を判断するUA値が地域区分6に該当する地域です。断熱等性能等級5に相当するZEH基準、地球温暖化問題やエネルギー対策のため2009年に発足したHEAT20基準の値は以下の通りです。
高断熱高気密の省エネ住宅を建てる際には、断熱等級4をクリアすることを前提とし、以下の基準値を指標としましょう。
福岡市・糟屋郡は、断熱等性能等級を判断するUA値が地域区分6に該当する地域です。断熱等性能等級5に相当するZEH基準、地球温暖化問題やエネルギー対策のため2009年に発足したHEAT20基準の値は以下の通りです。
高断熱高気密の省エネ住宅を建てる際には、断熱等級4をクリアすることを前提とし、以下の基準値を指標としましょう。