福岡県糟屋郡はどんな街?
糟屋郡(かすやぐん)は福岡県の北西部に位置する、新宮町(しんぐうまち)・久山町(ひさやままち)・粕屋町(かすやまち)・篠栗町(ささぐりまち)・志免町(しめまち)・須恵町(すえまち)・宇美町(うみまち)の7つで構成された地域です。九州自動車道や福岡都市高速道路、福岡東バイパスなど、交通網が発達している他、再開発が進められていることもあり人気が高まっています。
また、糟屋郡は自然が豊かな地域でもあり、郡内には「篠栗九大の森(ささぐりきゅうだいのもり)」や「皿山公園(さらやま)」など、憩いの場も豊富です。さらには「イオンモール福岡」もあり、住みやすく利便性の良い地域といえるでしょう。
糟屋郡の災害リスクは?
福岡県庁のホームページでは、「洪水浸水想定区域図」や「津波浸水想定図」を確認することができます。また、糟屋郡の各町でも災害ハザードマップを公表しているので、チェックしておくとよいでしょう。では、どのような地域で災害リスクが高いのか見ていきます。
水害リスクが高いエリアは?
福岡県の洪水浸水想定区域図によると、篠栗町・粕屋町を流れる多々良川周辺地域や、久山町を流れる小河内川・久原川・新建川周辺地域、志免町を流れる宇美川周辺地域は、洪水浸水リスクが高いとされています。
また、海に面している新宮町は、高潮による湊川周辺の浸水や、地震時の津波に注意が必要です。
2009年7月には、中国・九州北部豪雨によって福岡県内で床上浸水や土砂災害が起こり、粕屋町でも大きな水害が発生しました。近年では、気候変動により、全国各地でさまざまな自然災害が発生しています。災害はいつどこで起こるかわからないため、糟屋郡エリアでも対策が必要でしょう。
参考元:福岡県「福岡県管理河川の洪水浸水想定区域図について」参考元:福岡県「福岡県津波浸水想定の設定について」参考元:新宮町「新宮町ハザードマップを更新しました(令和4年8月版)」参考元:粕屋町「粕屋町防災マップ」参考元:九州災害履歴情報データベース「年表から探す 福岡県」
土砂崩れが起こりやすいエリアは?
国のハザードマップによると、新宮町の立花山の麓や、久山町の白山と遠見岳の間の谷、篠栗町の主要道路や鉄道路線の周辺などは、特に土砂災害のリスクが高い地域となっています。
土砂災害は、大雨や地震などが主な原因です。2009年7月には、中国・九州北部豪雨の影響により、篠栗町にある一の滝川で土石流が発生しました。転石や土砂が大量に流れたことで倒木も発生し、付近の民家が被害を受ける事態となりました。
土石流は勾配が急な谷川で起こりやすい特徴があります。また、なだらかな斜面で粘土の地層が広がっているような場所は、地すべりの危険性が高まります。土地探しの際は、土砂災害の危険エリアをチェックして土地を選ぶことも重要です。
参考元:重ねるハザードマップ 土砂災害参考元:福岡県砂防課|福岡県の主な土砂災害事例
地震時の液状化リスクが高いエリアは?
地震が起きた際、揺れによって液状化が引き起こされる可能性があります。液状化とは、地震の揺れにより地盤がドロドロの液状になってしまうことです。地盤の中には地下水を多く含む層があり、通常は砂粒同士が噛み合うことでバランスを保ち、安定しています。しかし、地震が起きると噛み合っていた砂粒のバランスが崩れ、ドロドロの状態になってしまうのです。
液状化が起こると、建物が傾いたり道路が沈下したり、さまざまな被害が起こると予想されます。特に、海岸に近い埋め立て地などは液状化が起こりやすい場所。国のハザードマップによると、糟屋郡エリアで液状化が起こりやすいのは、須恵町の須恵駅周辺地域と志免町の桜丘地域です。糟屋郡の他の地域は、比較的液状化のリスクは低いですが、志免町に隣接する福岡市では、「警固(けご)断層」という活断層の周辺で液状化のリスクが高くなっています。
実際、2005年の福岡沖地震では、福岡市の沿岸部で液状化が発生。地下に埋められていた水道管が地上に飛び出したり、家が傾いたりする被害がありました。液状化は対策が難しいといわれていますが、ハザードマップで液状化リスクの高い場所を避けることが有効になるでしょう。
参考元:重ねるハザードマップ 都道府県液状化危険度分布図 福岡県参考元:福岡県「第II編 想定地震と被害予測手法3.液状化の予測」P.7 >>隣の福岡市で水害や地震のリスクが高いエリアは?詳しくはこちら
災害時に糟屋郡で受けられる保証はある?
万が一、糟屋郡で災害が起こり家屋や家財に被害を受けた場合は、「被災者生活再建支援制度」により、自治体の支援を受けることが可能です。主な詳細は以下のとおりです。
対象の災害
・豪雨、暴風、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、その他の異常な自然現象により生じる災害
・町において10世帯以上の住宅が全壊した場合
・県内で100世帯以上の住宅が全壊した場合 など
対象の世帯
・全壊した世帯
・半壊または住宅の敷地に被害が生じ、住宅を解体した世帯
・長期にわたる災害で住み続けるのが難しいと見込まれる世帯 など
なお、支援金額は、家屋の被害程度に応じた金額と、再建方法に応じた金額の合計が支給されます。例えば、全壊の場合は被害程度に応じて100万円、さらに再建する場合は200万円が支援される仕組みです。
参考元:柏屋町「粕屋町地域防災計画」
糟屋郡で注文住宅におすすめのエリアは?
ハザードマップで災害リスクが低いとされているエリアは、注文住宅を建てるのにおすすめです。具体的にどの地域が比較的安全なのか、詳しく見ていきましょう。
須恵町
須恵町は、粕屋町・志免町の東側に隣接している町です。郡内の都市部に近い地域の中では地価が割安で、子育て世帯を中心に人気となっています。
九州自動車道の「須恵スマートインターチェンジ」があるので、福岡市内を勤務地とする方に便利な立地でしょう。須恵駅の西側には「スーパーセンタートライアル須恵店」や「ドラッグストアモリ須恵店」など、買い物施設も充実しています。
須恵町役場や、西体育館、町立須恵第三小学校の周辺はハザードマップで災害リスクが低い地域になっているので、検討してみるとよいでしょう。
参考元:須恵町「防災ハザードマップ」
宇美町
宇美町は、糟屋郡の最も南に位置する町です。周囲を山に囲まれており、自然豊かなスポットや「宇美八幡宮」などの歴史を感じられる場所が多いのが特徴。近隣の大野城市や太宰府市、福岡市にもアクセスしやすいことから、人気のベッドタウンとなっています。
宇美駅の南東側、工場地帯の周辺は住宅地が集まるエリアになっており、ハザードマップで災害リスクが低いとされている地域です。また、「ゆりが丘」エリアは高台になっており、分譲地になっている場所もあるので土地情報をチェックしてみるとよいでしょう。
参考元:宇美町防災ハザードマップ「井野小学校区」
糟屋郡で注文住宅を建てる際にできる水害・地震対策は?
糟屋郡エリアで家づくりをする際、ハザードマップを確認すること以外で、水害や地震への対策としてできることは何でしょうか?ここでは、家づくりの際にできる災害対策をご紹介します。
水害対策
水害のリスクに備えるために、家づくりの段階で次のようなことが可能です。
・盛り土をして地盤の高さを上げる
・基礎を高くする
・高床構造にする
・防水壁の設置または外壁の防水性を上げる
地盤を高くする場合は、地盤が沈下しないように締め固めたり、土地が崩れないように十分な擁壁を設ける必要があります。また、基礎や床を高くしたり、防水壁を採用したり、外壁を防水性の高いものにすると、浸水の予防策として有効です。
地震対策
地震に強い家をつくるには、まず地盤が強いかどうか調べることが重要です。地盤調査をし、地盤が弱いのであれば地盤改良工事をする必要があります。
また、家の構造を強くすることも地震対策として有効です。壁の量を増やしたり、筋交いを入れたりすると、家の強度が上がります。さらに、建物の形状をシンプルにしたり、免震装置を取り入れたりする方法もあります。家の構造を強くして地震対策をしたい場合は、施工会社に相談してみましょう。
R+house福岡東では、地震に強い家づくりを実施しています。耐震等級3を標準としておりますので、ぜひご検討ください。
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福岡県糟屋郡は、交通網が充実し再開発が行われていることから人気を集めています。自然が感じられるスポットも多く、過ごしやすいでしょう。
ただし、糟屋郡エリアには洪水や土砂崩れ、液状化のリスクが高い地域もあるので注意が必要です。土地探しから注文住宅を検討している場合は、ハザードマップを確認し災害リスクの低い地域を選ぶと安心でしょう。
R+house福岡東では、耐震性に優れた家づくりを実施しています。横からの力に強い「パネル工法」を採用し、構造専門の建築士による地震力や風圧力などのチェックをすべての住宅で実施。先述したとおり、耐震等級3を標準とした住宅設計を実現しております。
また、R+house福岡東では、土地の特徴を生かすプランニングを得意としています。家づくりの要望や各家庭のライフスタイルを考慮した設計で、飽きの来ない快適な住まいを提供。土地探しを一緒に行うことも可能です。福岡県糟屋郡エリアで注文住宅をお考えの方は、R+house福岡東にぜひご相談ください。